バンフを出発して最初に訪れたのがレイク・ルイーズです。“カナディアン・ロッキーの宝石”と称されているこの美しい湖を地元ストーニー・インディアンは「小さな魚の住む湖」と呼んでいました。当初は湖面の色の鮮やかさからエメラルド・レイクと命名しましたが、ビクトリア女王の娘 ルイーズ・キャロライン・アルバータ王女の名をとりレイク・ルイーズとなりました。レイク・ルイーズは、長さ約2.4km、幅は広い所で500mの細長い湖です。私たちが訪れた時は、まだ湖面に薄氷が張っていて写真手前だけが解けはじめていました。現地ガイドのT・Fさんも「来週になればかなり解けてくると思うんだけど」と言っていました。

湖畔にひっそりと建つボート小屋。これからの観光シーズンには、賑わっているんでしょうね。その光景が目に浮かんでくるようです。

湖の正面の氷河で覆われている山がビクトリア山(標高3459m)、そして氷河の名前はビクトリア氷河ということで山と氷河は女王の名前、湖は王女の名前が付けられました。かつて、ここカナダがイギリス領土だった事がうかがえます。ちなみにカナダのお札には、イギリスの王女の顔が入っています。

現在も湖畔に建ち世界中の旅行客に宿泊を提供しているシャトー・レイク・ルイーズは、バンフ・スプリングス・ホテルとともにカナディアン・ロッキーを代表するリゾートホテルとなっています。

ホテルの庭では、夏には赤いポピーやたくさんの花々が咲き乱れ、観光ガイドブックでもお馴染みの花車なども飾られています。また冬には氷の彫刻を楽しんだり、ホテルに近い部分にスケートリンクが造られ滑ることもできます。
(写真提供⇒現地ガイドのT・Fさんが撮影)