ルイ王朝の栄華を象徴する壮麗な王宮ヴェルサイユ
ヨーロッパ最大級の規模を誇り、その絢爛豪華さゆえに「魔法の宮殿」とまでいわれたヴェルサイユ宮殿。17世紀後半、太陽王ルイ14世の絶大な王権の象徴として誕生した。その後フランス革命が勃発するまでの約1000年間、政治や文化の中心としてヨーロッパ全土にその名を轟かせ、華やかな宮殿文化を生んだ。2007年に「鏡の回廊」が改修された後は、往時の輝きを取り戻し、今なお世界中の人々を惹きつけてやまない。
参考資料より参照
こちらは当会で実際にヴェルサイユ宮殿内を現地ガイドさんの案内で見学した順で説明しています。なお説明文は参考資料より参照しております。
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@ 正面入口から黄金の門構え 当時一流の芸術家たちが集められ完成したヴェルサイユ宮殿。 宮殿は2つの翼棟をもつ左右対称のバロック様式となっている。 ユーチューブで動画が観られます。画像をクリックしてください。 ヴェルサイユ宮殿@(パリ郊外) |
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A 王室礼拝堂 階段を上って最初に見られるマンサール設計の礼拝堂。1708年マンサール没後、 義弟ロベール・ド・コットが1710年に完成させた。 |
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B 本堂は2層様式で、国王たちは上階の特別席からミサに参列した。 上階部分の壮麗な天井画中央部はアントワーヌ・コワぺル作 『世界の贖罪の約束をもたらす栄光の中の神』14歳だったアントワネットとルイ16世の結婚式は ここで執り行われた |
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C ヘラクレスの間 元は礼拝堂だったが、部屋の奥に飾られる『パリサイ人シモン家の宴』(ヴェロネーゼ作)を 1664年にヴェネツィア共和国からルイ14世に贈られた際に、これを飾るために作られた広間。 天井画『ヘラクレスの神格化』が完成したのと同時期の1736年に建築完了。 |
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D 豊穣の間 王室の人々や貴族たちが飲み物や軽食を嗜んだ部屋。 奥にルイ14世の宝物コレクションがあり、来客に壺や宝石を見せ楽しんだという。 ルネ・アントワーヌ・ウアスが描いた天井画も宝物収集をモチーフにしており、 ルイ14世の収集品の内容がうかがえる。のちにルイ16世の娯楽の間になった。 |
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E ヴィーナスの間 1670年代に作られた、バロック様式の色濃い空間。 太陽王とよばれたルイ14世を讃え、太陽の装飾や神話を描いた天井画がある。 |
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D 天井画のヴィーナス 天井中央部には金星を司る愛と美の女神、ヴィーナスの絵がある。 |
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E ディアーヌの間 ルイ14世時代の夜会において、ビリヤード室として使用された。 ビリヤードが得意だった王が観客の拍手喝采を受けたため「拍手の間」ともよばれる。 月と狩りの女神、ディアーヌの絵が天井に描かれるが、これも王が狩りを得意としていたため。 |
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F マルスの間 儀式が行われる際に衛兵の間として使用されたホール。のちに夜会のレセプションや音楽と ダンスの空間に変わり「舞踊会の間」とよばれた。 |
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G 天井画のマルス 天井中央部分には火星と戦いを司る軍神マルスの絵が2枚飾られている。 |