2年ぶりの北海道は、春の道東観光の目玉である東藻琴村(ひがしもことむら)にある芝桜公園からスタートしました。参加者も藻琴山の山肌を見た瞬間、「きれいだー!スゴーイ!」の連発で下車前からバスの中も大興奮状態。ここは東藻琴市街から藻琴山方向に8キロほど、左手の小高い丘陵8ヘクタールに広がる芝桜の丘です。その一歩は、花好きの農家のひとりの若者が、終戦直後に庭に植えた数本の株から始まったそうです。昭和52年から始まった、生粋の末広っ子中鉢末吉さんが一株一株、一坪一坪と8年がかりの丹精を込めて労作の結晶が滝上町と並ぶ絶景の初夏の景勝地となりました。

中鉢末吉さんのコメメントから・・・・「花は人を見ている。愛情を込めなきゃ駄目。手を抜こうものなら、てきめん不機嫌になる。丁寧に扱うと、きれいになる……花作りは子育てと同じ」。信念の汗が、温泉の丘をピンクの芝桜をまとった一大公園と化した。「これが東藻琴の芝桜だ」と見事な景観とスケールで、多くの人を呼び込んでいる。平成4年に「もう年だから、区切りの潮時だ」と、一度目の退職をしたが、花が機嫌を悪くして呼び戻された。かなりひどい状態だったという。気がつけば80歳を越えていた。「右ひざの関節炎のため、平成11年限りで隠居させてもらいました」。中鉢さんは満足げに「引退宣言」をした。

建物の陰に隠れている部分を見たくて裏側に廻ってみると山肌一面に紫や白、薄紅色の芝桜が満開で近くで見ても感動します。

山肌には、遊歩道が完備されていて観光客も山の頂上から見下ろして芝桜を眺めたり、思い思いの場所に自由に散策が出来ます。もちろんレジャー公園なのでゴーカートやお祭りなどのイベントも開催されています。バス駐車場へ向かう途中の売店で買った芝桜ソフトクリームが美味しかったです。
※残念ながら車椅子では山の頂上には行けません。