利尻礼文サロベツ国立公園 サロベツ原生花園
昭和49年(1974年)に指定された、日本最北端の国立公園。利尻・礼文の2島と、稚内の抜海(ばっかい)から稚咲内海岸、さらに豊富・幌延の1市2町にまたがるサロベツ原野を含みます。北海道屈指の雄大な自然景観、動植物とのふれあいに魅せられ、訪れる人があとをたちません。

サロベツはアイヌ語の「サル・オ・ペツ」葦(アシ)原を流れる川が語源とされています。
* 葦(アシ)とは、低層湿原に群生するイネ科の植物です。

参考資料より参照

自然を身近に感じる一番のポイントは、よく見る、よく聞く、よく感じることです。雄大な自然の真ん中にたって、体中で受け止めれば、自然の方から語りかけてくれるはずです。また、前もってサロベツの動植物についての知識を持っていると、より深く自然とふれあうことができるはずです。湿原を訪れたらぜひサロベツ原生花園ビジターセンターに立ち寄ってみてください。分かりやすい展示で湿原内の自然を解説してあります。
木道の直線通路での車イス同士での交差は幅が狭いためできません。

◎フィールドマナー
草や木、鳥や虫もそれぞれくらしをもっています。私たちはそっとのぞいてみるだけにしましょう。

○木道からは降りないこと
○野鳥をおどろかさないこと
○鳥が安心する距離から観察すること
○ゴミを捨てないこと(持ち帰る)
○鳥の巣に近づかないこと
○大声を出さないこと
○動植物をむやみに採らない

参考資料より参照

6月でも風が肌寒く、地平線に広がる色とりどりの花々は、鉢植えやブーケなどにはない自然味あふれる可憐さが魅力的です。まだ柔らかい早春の陽射しを浴びて咲くのはミズバショウやエゾノリュウキンカ。

初夏を迎える6月から7月にかけては、鮮やかな黄をしたエゾカンゾウや愛らしいヒメシャクナゲ、海岸線にはハマナスが咲き乱れます。道北の短い夏にはエゾリンドウやノリウツギなど。春から初秋にかけて咲く花の数はなんと100種以上。また湿原にはカワセミなど野鳥の姿も多く見られます。我々が訪れた6月にはエゾカンゾウが咲き乱れていました。