ラールダールを出発してヨーロッパで一番長い照明のキレイなトンネルを通り貫け、アウルランの街から「大型バスで登れるのか?」という細い山道を低速で登り始めました。山肌に張り付くように農家や家畜の羊たちが放し飼いになっている様子を横目にだんだん登っていくと眼下には今回の旅行のハイライトであるソグネ・フィヨルドが見えてきました。ただガードレールや転落防止の柵もなく、運転ミスをすれば崖から転落するだけにこの時だけは運転手のTさんを信じ皆さん緊張していました。約20分ほど登った所に展望台があり無事に到着しました。

フィヨルドとは、ノルウェーの西海岸一帯は、複雑に入り組んだ海岸線が続くフィヨルド地帯です。なかでもソグネ・フィヨルド、ハダンゲル・フィヨルド、ガイランゲル・フィヨルド、リーセ・フィヨルドは、4台フィヨルドと呼ばれ世界中からの観光客で賑わいます。また近年では観光とともにハイキングも人気を集めています。
4大フィヨルドの主な特長は下記の通りです。

ソグネ・フィヨルド
全長205km、最深部1308mの世界一の規模を誇るノルウェーを代表するフィヨルドです。支流のアウルラン・フィヨルドや最も狭いネーロイ・フィヨルドはフェリーで見学できる。
ハダンゲル・フィヨルド
ノルウェーで2番目に大きなフィヨルドで春になるとリングやアンズなどの実が採れる。
ガイランゲル・フィヨルド
断崖、絶壁、滝とすべてがぐんをぬく美しさ。ダルニスッパ展望台からフィヨルドを一望できる。
リーセ・フィヨルド
プレーケストーレンという巨大な岩の頂上は、真っ平で海面から600m。登ると片道2時間ぐらいかかる。

眼下にはアウルンランの街が見られ観光船や漁船もフィヨルドを航行していました。展望台は長さ15m、幅2mぐらいで先端が強化ガラスで金具数本で固定されていて安全ですが真下(ました)が見える様になっているので高所恐怖症の方は近寄らない方がいいです。ちなみに高所恐怖症でない方でもフィヨルドの下から突き上げてくる強風(寒風)で煽られると恐怖感があります。この日は6℃しかなく寒かったです。駐車場にいた方の情報では、ここより更に20分ほど登っていくと5〜6cmの積雪があるんだとか!

展望所付近には駐車場があり、そこにバスを停めて約30メートル離れた場所に崖に水平に伸びている展望台があります。途中に段差などはないので歩道沿いに進んでいくと車椅子でも安全に行けます。

この展望所には出来たばかりのユニバーサル(車椅子対応)トイレもあってビックリしました。

トイレ内は清潔そうでしっかり作られていますがトイレの下壁にすき間があるので寒風が吹く時の用足しはかなり気合を入れないと寒いと思われます。(笑)