フェリー埠頭から市内に向けて約40分、水の都ストックホルム『北欧のヴェニス』とも称されるほど身近に湖や木々などが数多くある自然に恵まれた大都市です。市内で最初に訪れたのが市庁舎です。市庁舎といっても現在は実務は行われておらず、実際には各地区の支庁舎で行われていて市庁舎はストックホルムの観光名所として、また迎賓館としての役割を担っているようです。

中庭からはスロープがあって車椅子で市庁舎の中へ入ることが出来る。それにしても福祉先進国だけあってスロープの傾斜、幅、手摺の高さなど安全面は完璧に近い作りでした。

通常、歩ける方は階段を昇って「黄金の間」へ行きますが我々は市庁舎内のドアを開けるタイプの車椅子1台と付添い者が入れば定員という狭いエレベータを利用し、さらに直前で3段ぐらいの階段がありましたが車椅子用のスロープがあるので時間は掛かったものの何とか全員たどり着きました。

全員が揃ったところでガイドさんの説明があり金箔のモザイクでできた壁の「黄金の間」はノーベル賞受賞のパーティーの際に使用されるという世界的にも有名な所です。ふと周りを見渡すと我々のグループ以外に観光客がいないので不思議に思ったところ、ガイドさんから出来るだけ他のグループの説明を邪魔しないように気を使っているとのことでした。

実際に見た「黄金の間」は照明の関係もありますが想像していた眩いばかりの金箔張りというより少し渋みのある輝きといった表現があっていると思います。床は大理石で延べ床面積も広いので舞踏会の会場としては最適です。

市庁舎の中を見た後は外庭に出て赤レンガで積み上げられた106mの塔(鐘楼)前で記念撮影。あまりの搭の大きさに全景が入りきれませんでした。

メーラレン湖の対岸には旧市街(ガムラ・スタン)があり、リッダルホルム教会、大聖堂、王宮など中世の面影が残るストックホルムの発祥地であり、現在でも石畳のショッピングストリートが充実しています。さすがストックホルムは、水の都『北欧のヴェニス』と言われるだけあって誰もが納得する美しい風景です。

リッダルホルム教会
1270年に建造された歴代国王が眠る歴史深い教会で素晴らしい尖塔が高くそびえ立っている。
大聖堂
13世紀建造のバロック式教会で歴代国王戴冠の場として使用されてきた。その威厳を今もなお保ている。
王宮
16世紀から王室の居城として使用された城。現在は晩餐会などに使用されるが一部一般公開されている。