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シェラトン香港ホテルのロビーにて

香港では活気あふれるビクトリアハーバー沿いのネイザン通りのつきあたりに建つ立地条件のいいシェラトン香港ホテル&タワーズに宿泊しました。このホテルは、香港のビジネス、ショッピングの中心地区である尖沙咀に位置し、香港宇宙博物館、文化センター、主要企業のオフィスなども近隣にあります。

このホテルには、バリアフリールームがあり事前に4室を予約して重度障がい者の方に優先で使用していただきました。この部屋はエレベータからも近く各階の通路も広めですが、部屋の入口から通路幅がかなり狭く写真正面のテーブルが出ているため私の車イスではギリギリでの通過でした。

それと高級ホテルの割には、照明器具が暗く感じました。また部屋は何度か改装されているみたいですが、壁幅が薄いせいかトイレや浴槽の排水音、隣部屋の話し声が聞こえてくることがあり宿泊中は気を遣いました。

部屋の奥には、備え付けのガラスのテーブルがあるため、残念ながら車椅子ではビクトリアハーバーのきれいな夜景を窓から眺めることが出来ませんでした。このホテルでは、バリアフリールームだと必ずダブルベッドになるそうです。そのため今回はエキストラベッドを追加してツインタイプにして宿泊しました。

ご覧のとおりベッド回りも狭く、実際に寝る場合でも車椅子でベッドの側に付けないため自由にベッドを移動して使いました。

私たちが宿泊した部屋(バリアフリールーム)の浴室入口は、引きドアになっていて車椅子のまま段差なしで入室できます。ただし入口が狭く、何度も車椅子で切り返し方向転換をしてやっと入れました。入室すると周りは明るい大理石調で正面に多目的トイレがあります。便座の左側に上下式、右側壁に水平の手摺と緊急電話が付いています。スペース的には、浴室内が広いので車椅子で移乗するにも、自分で乗り移れない方にも介助し易く感じますが床が滑り易く注意が必要です。

浴槽に向かって右側角壁に(石鹸置き棚)と左側の壁には水平の手摺、奥壁にはL字型の手摺が付いています。また浴槽内に浴槽の縁に掛けるタイプのシャワーチェアーとカーテンが付いています。シャワーは右側壁に高さの調節が出来て取り外し可能なハンドタイプが付いています。ちなみに浴槽の淵は高く、膝の曲がらない方や車椅子から移乗して座る方には浴槽へ入るのが大変だと感じました。

洗面台は、入口右側にあります。ガラス造りになっておりベッドルームが素通しで一見すると洒落ていますが、実際には高さ、奥行きとも膝が入らず使い難かったです。正面には、タオルやアメニティーグッツ、向かって左側に小物置台、右側に備え付けのドライヤーが完備されています。