宗廟は李氏朝鮮王朝の歴代王と王妃や功臣の位牌(神位)を祀り、祭祀を行っていた場所で李朝時代の建築物の中でも最も整然とし、荘厳かつ神聖な場所である1995年のユネスコ世界遺産委員会定期総会で、全人類の為に保護すべき顕著で普遍的価値があると認められ、世界文化遺産として登録されました。

正門裏には各車椅子(電動車椅子も含む)が準備されていて車椅子を借りたい旨を受付に伝えると観光用に無料で貸し出している。当会でも各国の様々な観光地を訪れているが手動車椅子の貸し出しは多く見られるが電動車椅子まで貸し出しているのは珍しいです。

宮殿などでその役割の中心になる建物を正殿と言います。ここが宗廟の中心になる正殿で、朝鮮王朝500年間の歴代の重要な王様の位牌が祀られている所です。残念ながら石の階段(4段)があるため車椅子の方には中へ入って見学することが出来なかったのですが宗廟祭礼楽の本祭が行われる場所もここになります。

宗廟の正殿(左側) 宗廟の正殿(中央) 宗廟の正殿(右側)

宗廟は世界無形遺産傑作として、宗廟祭礼楽がともに登録されています。宗廟祭礼楽とは、宗廟に祀られている王様をまつる昔の行事を再現したもので、儒教の発祥地である中国にもこのような具体的な行事の再現は見られませんので、その意味は非常に高いと言われています。

◆開催日:毎年5月最初の日曜日(10:00〜16:00)
◆行事の内容
祭礼奉行(10:00〜12:30)
行列:王様が祭礼のために宮殿から宗廟まで現れる行列の再現で、ルートは景福宮→鍾路→宗廟の順です(12:30〜14:00)
正殿祭礼奉行(本祭礼、14:00〜16:30)
◆参加費:無

ガイドブックより参照

世界遺産を実際に中へ入って見れなかったのは残念でしたがガイドのYさんの説明を聞いたあと正殿入口で記念写真を撮りました。
※ 電動車椅子の貸し出しまでするのであれば世界遺産の景観を損なわない場所に車椅子用のスロープや昇降機が備わる事を宗廟の関係者に強く希望します。