太平洋戦争末期、特攻基地だった知覧からは1000余名の若者が出撃して行きました。彼らの出撃前の写真や家族に宛てた手紙、遺書などの遺品が展示されています。館内で語り手の方から聞いた話では私の地元福島県からも21名が出撃して亡くなられ、その中の一人は出撃命令前日まで知覧町の子供たちと一緒に遊んでいたそうです。ここを訪れてみて改めて戦争の悲惨さを実感しました。一日も早く世界各国で起きている争い事が終結することを願うばかりです。
高倉健主演映画「ホタル」でも有名ですが当時知覧の母と呼ばれ基地の食堂(富屋食堂)をまかなうかたわら、献身的に特攻兵士たちの世話をしていた鳥濱トメさんとの関係を紹介しています。タイトルの「ホタル」とは、その中の一人である宮川三郎という若き特攻兵が残した言葉で「明日ホタルになって帰って来るよ」と言い残し出撃した。その夜、富屋食堂にいたトメさんと娘たち、出撃前の兵士たちは一匹のホタルを見て宮川さんが戻ってきた!と「同期の桜」を歌い、涙を流したという真実の特攻悲話です。