パリからバスで約1時間、広大な敷地の中にヴェルサイユ宮殿はありました。フランス宮廷黄金時代の象徴といえる宮殿で、太陽王ルイ14世が当時の芸術家達を集めて築かせた宮殿からは今も当時の貴族たちの優雅な生活ぶりが想像できます。グランタパルトマンは宮殿の2階にありイタリアのバロック様式にのっとった造りで、6つの続きの部屋があり各部屋の名前は天井に描かれたギリシア神からつけられました。豊饒の間は祝宴のサロンとして使用され、マンサールの代表作に数えられる礼拝堂は全体に白と金色で統一され美しさが漂う感じ。床から天井まで実にみごとな装飾で作られているのがオペラの間。この宮殿は、フランスで最初の卵形ホールで、1768年に着工され、2年後のルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼の年に完成したそうです。ヴェルサイユ宮殿は建物だけではなく、庭園も美しく幾何学模様が特徴のフランスを代表する傑作です。バスの待ち時間を利用して実際に中庭まで行って見て来ましたがすごく美しい庭園でした。また、マリー・アントワネットが愛した館プチ・トリアノンはアントワネットの遺品も数多く陳列されています。

(あとがき)
通常はバス駐車場から宮殿入口まで300mの凹凸のある石畳を歩いて行くのですが特別に許可をもらい我々のバスだけ宮殿内の入口に横付けしてもらえました。他の観光客は誰が来たのか興味津々に見ていましたがバスから降り立った我々を見てビックリしていました。