人類の文化遺産の結集ともいえる世界最大規模の博物館が、ここ大英博物館です。医者で博物学者のハンス・スローン卿のコレクションを中心にロバート・ハリーの文書コレクションと王立図書館の蔵書が加わり、1759年に世界初の国立博物館として開館しました。現在の建物は、収蔵品が増え、それまでのモンタギューハウスでは狭くなったため、1823年からおよそ30年の歳月をかけ建てられました。正面には44本のイオニア式の列柱をもつ古代ギリシャ風の建物は、新古典主義建築家ロバート・スマークによるものです。2000年末には、以前大英図書館があった中庭に巨大な屋根付きホール(グレート・コート)が誕生し、カフェやショップなども有り新たな空間として人気を集めています。館内は、古代エジプト、ギリシャ、ローマ、古代イギリス、中世・ルネッサンス、西アジア、東洋の分野に分かれています。その中でも古代エジプトのヒエログリフとデモティックとギリシャ文字の3つの言葉で書かれたロゼッタ・ストーンをはじめ、ミイラ、青銅の猫、彫刻、レリーフなどが展示されているコーナーは最も人気の高い分野で常に来場者が途絶えることがありませんでした。

車イスでの入場は、列柱左側に昇降リフト(約100kgある電動車椅子でもOK)があり、館内へはエレベーター(一度に車イス2台OK)で各階へ行くことができます。その他、各コーナー へも全てフラットで通路も広めなので自由に見学ができます。