駒ヶ根ステイ


ここでは、過去のバリアフリー旅行を通じて知り合った全国の会員が年に一度夏に長野県駒ケ根市に集い、
介助ボランティアK&Nさんご夫婦のお宅でお世話になっている様子を年度別に紹介しています。
写真の隣りが解説文になっています。



1999年6月(平成11年)

平成10年に某団体のイタリア旅行で知り合った
介助ボランティアのNさん。
それがきっかけで初めて長野県駒ケ根市へ
家族と一緒に車で約8時間かけ行きました。
翌日は中央アルプス駒ケ岳へ登った。
←左の写真は、大型ロープウェイの出発地
標高1,661,5mの しらび平です
ロープウェイ終点の千畳敷では階段昇降機→
が完備していて専属係員が誘導してくれるので
車イス利用者でも安心です。
標高は2,661,5mにあります。
まだ雪の残る千畳敷カールですが山肌一面に
約200種類の様々な高山植物が咲き乱れていてきれいでした。
標高約3,000mにある駒ケ岳は訪れる人を魅了します。



1999年7月(平成11年)

2回目の駒ケ根へは東京駅でH君と合流して一緒に電車で向かった。
滞在2日目には、それぞれの車に分乗して総勢20名で上高地へ。
上高地は梓川上流流域の標高約1,500mの盆地で穂高連峰や
常念山脈などに囲まれています。
当日は天気もよく遠くの山々まではっきりと見えて気分は最高!
大正池〜田代橋〜河童橋まで遊歩道が整備され
ほとんど車イスでも通れます。
私たちが訪れた日は週末のため、混みあっていましたが
何とか河童橋も渡ってきました。
今回の旅行に参加した地元ボランティアと参加者のみなさんです。
自然の中(上高地)で食べる「おにぎり」は美味しかった!
今までの旅の中でも忘れられない思い出です。
先月に引き続き駒ケ根に上陸した私。
その夜、ホームステイ先では上高地での反省会が深夜まで続き大騒ぎ。
ご近所の皆さんご迷惑をお掛けしましたm(__)m



2000年7月(平成12年)

今年も、福島、東京、山梨などから駒ケ根に集結し
大所帯でのホームステイとなりました。
そして今年2月に実施したハワイ旅行のスライドを見て
再び思い出に触れ盛り上がリました。
もちろん寝る時は足の踏み場もない雑魚寝のタコ部屋状態です。
地元、駒ケ根の皆さんと急きょ東京から参加してくれた
学生ボランティアのJさんです。
こちらは悪ガキ3人組と一緒にピースサインのボランティアさん
中央ではH君の必殺キック!が炸裂です。
あっという間に楽しいひと時も終わり
東京へ戻るため駒ケ根の高速バスターミナルへ
送ってきたホームステイ先のNさん
仕事の関係で一緒の高速バスで東京へ戻る
当会の通訳ボランティアのOさん
今回の宴会でも大活躍でした。



2001年7月(平成13年)

3年目の駒ケ根へは、私の地元駅から電車で行きました。
東北の田舎でまだまだバリアフリー化が遅れていますが
駅員や事務員など総出で一生懸命に介助をしてくれました。
こちらは福島駅から東北新幹線
やまびこMAXに乗車するところです。→
←いよいよ東京へ到着、中央線に乗り新宿へ

さすが東京の駅員さんは車イスの介助が馴れていて安心です。
新宿駅から中央本線(スーパーあずさ)に乗換え岡谷へ。
自力で座席への乗移りが出来ないので
事前に車掌さんにお願いをして
車イスごと個室に入れてもらいましたが、
とにかく中が狭くて1時間以上の乗車は大変疲れました。
車内も通路は狭いし、
座席へ乗移れない車椅子の方が2名以上になると
利用は難しいかも。
実際デッキ へ出てないと
車内販売のお姉さんも通路を通れない状態です
今回のステイ先は、文化財に指定されている旧家へ2連泊。
家中には囲炉裏もあり左の写真どおり実際に煮焼きして食べました。
毎年の事ながら宴会は深夜まで続き1人、2人と人数が減っていきます。
いつも最後まで飲んでいるのはS・H君、はっきり言ってザルです。
また人数が多いから夜でも寂しくないものの
周辺にはタヌキ、キツネ、鹿、熊などが出没するそうです。
とても7月下旬とは思えない涼しいところでの
バーベキューは快適そのもの。
旧家の下には、きれいな小川も流れていて
小川のせせらぎで気分も癒され落ち着くところでした。
食後のデザートは小川の冷水でよく冷えた
スイカ、もう何も言う事なしです。
いよいよ解散する朝、最終日まで残ったメンバーだけで
記念撮影をしました。
「また来年も皆と再会できるのを楽しみに!」
こちらが長野県駒ケ根市の山間にある文化財のK家です。
恐らくもう二度と借りれないでしょう。
地元の皆さん貴重な体験をありがとう!



2002年8月(平成14年)

今年は福島から新しいメンバー3名が加わり、
駒ケ根名物大盛ソースカツ丼にチャレンジ。
ご覧のとおり器からカツやキャベツがはみ出していて
「食えども食えども」キャベツの山、なかなかご飯が出てきません。
15人で入店してほとんどの人が食べきれず残すなか、
人の分のカツまで頂き満足そうだったS・S君は
大食い表彰者(もの)です。
こちらが天気の良い日には駒ケ岳が一望できる吊り橋です。→
あいにくこの日は、山がガスっていて見えませんでした。
はじめて来た方には見れなくて残念。
この吊り橋の中央部は、ちょっと風が吹くとかなり揺れるので
車椅子の方は転倒にご注意を!
今年はホームステイ先のK&Nさん宅が新築(バリアフリー住宅)になり、
中庭でバーベキューが出来るスペースまであります。

障害を持つ子供や身内がいないのに、
我々のために、ここまで設備してくれたご夫婦の
ご理解とご協力に心から感謝いたします。
最後部に写っているアルコール大好きのY・O君も
かなり出来上がっていて今にもまぶたが閉じそう。
その後は予想どおり車イスに座ったまま
お寝むーしてました。
駒ヶ根駅に向かう前に新築した「飲兵衛」家を
バックに毎年恒例の記念撮影です。

我々が帰った後、
家の裏にはビールやウィスキー、焼酎など酒瓶の山でした。
駒ヶ根駅で地元の皆さんと別れ際に撮った1枚
(後方中央のお2人がK&Nさん)→

また来年もお世話になりまーす!



2003年7月(平成15年)

福島から参加したMさん、新幹線に乗るのも初めてなら
新宿駅では車椅子でエスカレーターに乗せられ、
かなり緊張していました。
昨年同様、会津若松と郡山から参加した名コンビ。
中央本線(スーパーあずさ)車内にて
同じ中央本線(スーパーあずさ)車内の個室です。
ご覧のとおり車椅子1台がギリギリ入室できます。
岡谷⇔駒ケ根間は、飯田線(各駅停車)にて
1時間20分ほどです。
ある区間では時より車輌が弾みビックリします。
駒ケ根に夕方到着すると
懐かしい地元の皆さんがたくさん集っていて
我々を迎えてくれました。
それでは今年も宴会のはじまり、はじまり。
「カンパーイ!」
毎年、駒ケ根でお世話になっているM&Oさんです。
私が滞在中、Mさんの車(福祉車輌)をお借りしました。
「本当にありがとうございました」
食卓には手作りの郷土料理やBBCがたくさん並び
ダイエット中の私もついつい食欲旺盛に。
はじめて参加した方の自己紹介をしています。
お酒好きな2人が1年ぶりに再会して盛り上がっています。
駒ケ根ステイ先のお隣りにレストランがオープン。
オーナーのご好意で駐車場をお借りしました。
ちなみに、この日は臨時休業してまで
会場作りのお手伝いまでしてもらいました。
地元ボランティアの皆さんも肉や野菜を焼きながら
お食事中でーす!
駒ケ根のロープウェイから見下ろした沢です。
←駒ケ岳への登山道です。
所々には色んな種類の花々や高原植物、
日陰には残雪なども見られます。
Mさんも(千畳敷カール)にまで来れて感無量、
下山後も「登れて嬉しかった!」と興奮していました。
山の天候は気ままなものあっという間にガスがかかります。
でも梅雨の晴れ間から見えた駒ケ岳はきれいだったそうです。
こちらはロープウェイの終点(千畳敷カール)。
建物内にはレストランや売店など
多くの登山者や観光客で賑わっています。
Mさんに付添ったボランティアのOさんも
初めての千畳敷カールに嬉しそう。
2日目の宴会はステイ先の中庭でスタート!
この中には深夜までの宴会が3日連続の人もいて
目が充血してかなり眠そうでした。
宴会も終わり、リビングでくつろぐメンバー。
深夜だというのに皆元気ハツラツです。
楽しい日々もあっという間、
最終日に残ったメンバーだけで記念撮影しました。
また来年もこのメンバーで再会できるといいね。
お帰りは「何とかのかご屋」じゃないけど
新宿で階段昇降機に載せられたO君でした。
車椅子利用車が案内される東京駅の地下通路。
赤レンガの壁に明かりが灯りいい感じです。
優しい駅員さんのご好意で東北新幹線(MAX)前にて記念撮影。
この後、駅弁を食べながら無事福島へ戻りました。
みなさん「お疲れさま!」