倭姫命があまりの美しさに二度も振り返ってみたという二見浦。この二見興玉神社は、波が打ち寄せる海岸にある。夫婦岩は縁結びのシンボルである。

竜宮社(郷中施)「ごうじゅうせ」
郷中施とは字義の如く、郷中即ち村中の人々が施し合うという事であります。
寛政4年5月15日の大津波で大災害を受けた江の村民の全戸が施し合い助け合いながら、危機を乗り越えたことに由来しており、毎年旧暦5月15日に斎行されております。
龍神様の御神恩に感謝し、海上安全を始め、諸業繁栄・心願成就を御祈願申し上げ、古き習わしのまにまに供え物を捧げ、清き舞女の手でまきわら船が清渚に流されます。
この神事の神饌は、茄子・胡瓜・みる・まつ菜などであり、『津波を急に見るな、待つな』の意味からであります。

舗装整備されているが途中から砂利道で車イスでは歩き難い。向かって右側の海の景色は最高です!

夫婦岩へ向かう途中の橋は、多少の凹凸があるものの安全に渡ることが出来る。橋幅は広くないので、人の出が多い時は注意が必要。

夫婦岩(めおといわ)
夫婦岩は、沖合約700M先に鎮まります興玉神石、また日の大神を拝する鳥居の役目をしております。日の出で名高い夫婦岩ですが、実際に岩の間から日の出を見ることが出来るのは4月〜8月の間です。
6月の夏至の前後1週間は岩の中央から日の出が昇り、天気が良ければその背に霊峰富士を仰ぐことが出来、筆舌に尽くし難い感動を覚えます。この季節になると、早朝の境内は多くの修学旅行生や観光客、カメラマンで境内は大変賑わいます。
また冬至の前後(11月〜2月頃)には、岩の間から満月が昇ります。朝日とはまた別の幻想的な趣を感じることが出来ます。
*夜間はライトアップをしておりますので、日の入り後も夫婦岩を見ることが出来ます。
(ライトアップの時間:日の入リ〜午後9時まで ただし6〜9月の間は午後10時まで)
夫婦岩はそれぞれの季節で、さまざまな情景を見せてくれます。
今も昔も変わらず清渚で、私たちを見守ってくれています。
男岩は高さ9M、女岩は高さ4Mで、長さ35Mの大注連縄が5本張られております。→大注連縄張神事

参考資料より

古来、伊勢神宮に参拝する者は、その前に二見浦で禊を行うのが慣わしであった。それに代わるものとして、二見興玉神社で無垢塩祓いを受ける。これに使う幣は、二見の海で採れる海草でできている。
神宮式年遷宮のお木曳行事やお白石持ち行事への参加者は浜参宮を行う。

時より強い海風の中、夫婦岩をバックに記念写真を撮り、旅行の無事を願い二見興玉神社に参拝しました。