旅の最後は、日本三名園の一つとして名を馳せる金沢兼六園を訪れました。この庭園は六つのすぐれた景観「六勝」を兼ね備えていることから兼六園と名づけられたそうです。林泉廻遊式庭園という様式の中に数々の意匠を散りばめ春・夏・秋・冬の四季の風景を豊かに描き出している他にはない景観を創出しています。
後方は見どころの微軫灯篭内橋亭がある霞が池など美しい景観が広がっています。

庭園内は、細かな砂利道ですが車椅子でも問題なく廻って来れます。途中には竜が口を開いているように見える竜石虎石など奇妙な石もあります。

コースには何ヶ所かのアーチ型の橋がありますが前進で上り、後ろ向きで下るのが車椅子の安全で基本的な介助方法です。

庭園内は車椅子で廻れるように遊歩道が完備されて代表的な見どころを訪れるコース(バリアフリーコースも含む)や庭園のすみずみをじっくり堪能するコースまで好みに合わせて兼六園を見学できる2コースがあります。なお、団体や希望者には有料でガイドさんが付き丁寧に説明してくれます。

中央に日本武尊像、左に石川県戦士尽忠碑を据える明治紀念之標は、西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるものです。銅像の身長は5.5m明治13年(1880)日本で最初に建てられた銅像といわれている。両脇に植えられた赤松は「手向松(たむけまつ)」と呼ばれ、当時、京都の東西両本願寺の門跡から移されたものです。