2日目は名古屋のホテルを朝ゆっくりスタートして高山市の宿泊ホテルで昼食を終えた後、希望者だけ無料オプションで飛騨民俗村「飛騨の里」へ行くと言うご案内をしたところ結局、全員参加となりました。飛騨の里は豊かな自然の中に昔の飛騨の暮らしを7つのテーマで再現した集落博物館です。ここには移築された民家や様々な民具コレクションとともに飛騨人の暮らしの文化が息づいています。
民俗村までは駐車場から緩やかな坂道、入口は急勾配を上りゲートを通過すると上記の団体写真の場所からのどかで素晴らしい景色が飛び込んできます。
民俗村散策は、池を右回りに坂道を登り「旧若山家」付近へ⇒「旧田口家」を通り抜け⇒「旧八月一日家」を右へ曲がると⇒下り坂になり「旧前田家」を通り、火の見やぐら⇒「旧西岡家」の道を左に曲がり⇒「旧富田家」⇒「吉真家」⇒「道上家」を回り⇒休憩所⇒ゲートに戻るコースなら車椅子で見て回れます。
遊歩道には急勾配や砂利道もあるので車椅子の方は十分に注意してください

飛騨民俗村は旧若山家から始まりました。
昭和33年、御母衣ダムの建設によって水没することとなった若山家は、昭和34年に高山市に移築され「飛騨民俗館」として一般公開されるようになりました。飛騨の古い民家・農山用具などの保存の足がかりとなり、後に作られた飛騨の里に平成8年から約3ヶ年かけて再移築されました。飛騨民俗村にとって格別思いのある建物です。
高山市荘川町北部、白川村に近接した地に建っていたため、両地区の民家の特徴を合わせ持った貴重な建造物といえます。また近年の改変箇所が少なく、良質な状態でもあることから昭和52年6月27日に国指定重要有形文化財に指定されました。

(飛騨民俗村・飛騨の里HPより)

古民家の中には、飛騨の古い民家の模型などで解かりやすく柱や茅葺屋根の構造を知ることができます。

旧若山家には合掌造りの魅力がいっぱい。
その素晴らしさを余すことなく伝えてくれます。

私たちがこの建物で見ていただきたいのは、飛騨でも有数の代表的な合掌造りの構造とそれを造りあげた人間の知恵です。最大の特徴はなんといっても独特の形態をした屋根でしょう。2つの材を山形に組み合わせたかたち、ちょうど手を合わせて合掌しているかたちに似ていることから「合掌造り」と呼ばれるようになりました。急勾配の屋根は、豪雪地帯ならではのもので、かなりの量の積雪に耐えることができます。
合掌屋根は梁の下端をペンシル型に尖らせ、それぞれ桁にピンポイントで乗せただけの構造です。これは雪による大きな垂直加重を受けるのに強く、横からの力には弱いが、山が強風をさえぎってくれる飛騨では大変合理的な方法でした。
また釘は貴重品であったこともあり合掌造りは釘を一切使わず建てられています。梁や柱はネソ(まんさくの若木)と茅縄で縛られ、弾力性があり、かつ緩まないという点で釘よりも優れた方法です。

(飛騨民俗村・飛騨の里HPより)

自由見学だったので玄関の段差をボランティアと付添いさんに手伝ってもらって実際に建物内へ入ってみました。奥には囲炉裏や二十畳以上ある大広間など意外と広いです。