フィレンツェ最古の橋、ヴェッキオ橋。1345年にアルノ川に架かられたこの橋は二重構造になっていて橋の上に貴金属(貴金属加工)や宝石(装飾加工)などの店が軒を連ね、世界でも珍しいショッピングアーケードとして常に賑わいを見せている。
昔は肉屋もあったらしいが今では貴金属や宝飾店ばかりで多くの観光客がショッピングを楽しんでいる。前方にはドゥオーモが見えます。
予定にはなかったが特別に許可をもらいヴェッキオ橋上でガイドさんから説明を聞いている皆さん。
※ フィレンツェは、世界遺産に登録されておりヴェッキオ橋やドゥオモ大聖堂などの歴史保護のため、本来は大型観光バスなどは一切入れないが今回は事前に特別な許可を得て歴史地区の間近でバスを降ろして貰えました。
ヴェッキオ宮殿は、修道院長の邸宅のための宮殿兼要塞としてアルノルフォ・ディ・カムビオが設計した。建物をひとつの大きな四角いブロックとして建てるという構想で1294年に工事が始まった。力強く聳え立つ高さ94mの塔は1310年に完成し宮殿の最も特徴的な部分になっている。1343年〜1592年にかけて、アルノルフォのオリジナル設計に内装も外装も変更と追加が加えられ、増改築が行われた(クロナカ、ヴァサリ、ヴォンタレンティがこれにあたる)。ギャラリーのアーチの下にあるファサードに描かれているフレスコ画は、フィレンツェの町の9つの行政区の紋章を表している。時計の機械部分には1667年という年号が入っている。
宮殿の左側(写真両側の建物はウフィッツィ美術館)で一階の回廊では美術家のタマゴや売れない画家が絵を描いたり売ったりしている。
シニョーリア広場は、イタリアで最も美しい広場のひとつで13世紀〜14世紀にかけて建設・拡張された。北側のヴェッキオ宮殿の非対称形の建物郡が広場を支配するかのように立っている。建物の左側にはバルトロメ・アッマナティ作と他の人の合作によるネプチューンの噴水(1563年〜1575年)がある。基台部のブロンズ像が特に注目に値する。広場のほぼ中央にはジャムボローニャ作のコシモT世騎馬像(1594年)が立っている。その他、広場を取り囲む古い宮殿も歴史の重み感じさせる。
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宮殿の右側には、ロッジャ・ディ・ランツィがある。この建物はベンチ・ダ・チオーネとシモーネ・タレンティによって設計された後期ゴシック様式のロジアで、1376年から1382年にかけて建設されている。内部にはチェッリーニ作の有名なペルセウス像やジャムボローニャ作のヘラクレスとケンタウルス像などの素晴らしい彫像郡が並んでいる。
ウッフィツィ美術館は、イタリアで最も有名な絵画館であり、世界で最も良く知られた美術館のひとつである。フィレンツェ派絵画の重要な作品を完全に集め展示している。更に他のイタリア派(特にヴェネツィア派やフランドル派)の絵画をはじめ、有名な自画像のコレクションなど見るべきものが多い。また、絵画だけでなく古代の彫像や各種のタペストリーも展示されている。ウッフィツィはメディチ家が行政と司法の庁舎としてジョルジョ・ヴァサリに設計を依頼したもので、ウッフィツィ(古い)の名はこれに由来する。建設は1560年に始まり、20年後に完成した。下の階(1階部分)がロジア風になっているふたつのウイングとアルノ川沿いにアーチを持つ第三のウイングが結合して建物を構成している。
中庭の両サイドにあるどっしりした角柱には壁がんがつけられ、そこに19世紀の有名なトスカーナ人の彫刻がおさめられている。建物の上の方の階は、2階に窓がついていて、3階にロジアがある。ギャラリーは3階にありフィレンツェの町の歴史を語る貴重な資料を保管する国立記録保管所もこの建物の中に入っている。
ギャラリーの入口は3階にあり、1373年、メディチ家断絶の時からこの偉大な美術館は公共の世界遺産となった。栄光のメディチ家最後の人、アンナ・マリア・ルドヴィカ・デ・メディチの贈物である。ギャラリーは45の部屋から成り、部門別に分けられている。
上記写真は3階のギャラリー回廊で壁に掛けられたたくさんの絵画と彫刻像です。
貯蔵品はすべてメディチ家のコレクションで、中でもボッティチェリ作の「春」と「ヴィーナスの誕生」は社会史の教科書にも載るほど世界的にも有名である。